フェルメール展

昨日は上野の森美術館のフェルメール展に行ってきました。
初めてフェルメールを観たのは10年前「レースを編む女」でした。
21cm×24cmという小さな作品が展示室の端の方にひっそりと飾られていて、鑑賞している人は誰もいなく、フェルメールなのに?と驚いたのを覚えています。
小さなキャンバスの中に、繊細なレースと光を浴びながら作業をする女性に吸い込まれる様に魅入ってしまいました。

それからは海外に旅行する機会があれば、フェルメールは何処に?観れるだろうか?と探すようになりました。

アムステルダム国立美術館は飛行機のトランジットで数点鑑賞する事が出来ました。
改装中との事もあったと思いますが、人が居なくてゆっくり堪能出来ました。
オランダ絵画は、日常生活を活き活きと力強く、人々の表情も豊かに表現していて好印象でした。
ですが、その時は牛乳を注ぐ女は貸し出し中で鑑賞出来ませんでしたから、今回は楽しみでした。

東京は予約制ですが、長蛇の列で凄い人でした。
17世紀オランダで活躍した他の画家の作品も惹きつけられましたが、なんと言ってもフェルメールの作品はやはり天才、光の魔術師と称されるだけあって、その美しさに感動しました。

静物も人物も、本物以上にリアル。
窓越しの柔らかな光も、絵の中の世界とは思えないほど。

天才なので迷う事なく描いているのかと思いましたが、計算された構図は何度も描き直しや修正をして、丹念に筆を重ね描き上げているそうです。


係員の方の「前後の方は入れ替わって譲り合ってご覧下さい」とのインフォメーションもあり、「牛乳を注ぐ女」以外は譲り合いも見られましたが、流石に1番人気の「牛乳を注ぐ女」には近寄れず間近では観れませんでしたが、それでも静けさの中にミルクを注ぐ音が聞こえそうな程の描写に、心まで静かになっていくような感覚になりました。

部屋の中、静寂な日常、窓から差し込む光のスポットライトを浴びながら作業をする女性。

今日、庭に出て木々の緑がキラキラと光を浴びているのを見てフェルメールの描いた光は、何処にでもあると思いました。

いつでも光が降り注いでくれている。


現代の日常生活の中でも静寂な心で、心に光を満たしながら日常の生活を営む事で生まれる美、をフェルメールは伝えてくれているように感じました。



Jewelry Studio.umi

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